自閉症児のための初期社会性発達支援プログラム

こんにちはコトノハ教室です。

社会的コミュニケーションということばをご存知でしょうか。

社会で生きていく上では人と人との関わりはとても重要です。

簡単に言ってしまうと社会で必要となるコミュニケーションです。

すなわち、人と人が関わる時に必要となるものがこの社会的コミュニケーションです。

コミュニケーションと聞いてイメージするものが社会的コミュニケーションということかもしれません。

社会性発達支援プログラム

子どもの社会性を身につけるためのプログラムとして自閉症児のために社会性発達支援プログラムというものがあります。

自閉症児と名称はなっていますが、自閉症児に関わらずこれは子どもにとって重要なことと思うため、紹介します。

このプログラムは社会発達レベルが6ヶ月〜2歳の子どもが対象とされています。

進め方として現在に子どもの社会能力を見極めて、現存する能力の少し上の能力を大人と一緒に練習をしていくというものです。

例えば、遊びの場面で1人遊びしていることが多い場合、そこに大人が入って一緒に遊ぶことによって他者との関わりというものを学習していくということです。

そして以下の3つのレベルに沿って学習していきます。

行動と情動の共有(レベル1)

目標と知覚の共有(レベル2)

意図と注意の共有(レベル3)

行動と情動の共有(レベル1)

上での説明でも触れましたが、子どもの遊んでいる状況に大人も参加して一緒に楽しむということです。

一緒に参加する際は「楽しい」という気持ちを子どもと一緒に共有するということが重要となります。

楽しいという気持ちを表情で見せてあげたり、明るい口調で遊びに参加してみると気持ちも一緒に共有することが出来ます。

小さい子どもほどくすぐりなどのボディタッチをする遊びが好きです。そのため、この身体接触する遊びをたくさん取り入れてみるといいかもしれません。

身体接触が好きな子どもほど、自分から身体接触をやってとことばやジェスチャーなどでお願いしてくるかもしれません。その時は「やって」などの声かけをしてあげながら身体接触してあげるとことばの面も一緒に覚えていけます。

目標と知覚の共有(レベル2)

子ども(赤ちゃん)と大人だけの関係がほとんどですが、少しずつ月日が流れると大人だけの関係から、物を介して大人と関わることが増えてきます。(これを三項関係と言ったりします。)

具体的には例えば、目の前にりんごがあったとします。そのりんごを見つめて、あたかもりんごを取って欲しそうな目で大人を見てきたりりんごを指差しして伝えようとしてきます。

このように物(りんご)を介しながら、子どもの気持ちを汲み取って関わることが大切です。

他にも大人がりんごを指差ししたら子どもも指差しをして真似をするなど気持ちや行動を真似るということもこの段階に当てはまります。

意図と注意の共有(レベル3)

物を介してのやりとりが増えてきたら、そのやりとりに役割があることや順番があることなどを意識してみましょう。

お話をする順番なんかもそうですが、片方が一方的に話していてはコミュニケーションとして成り立ちません。そのため、キャッチボールのようにボールを持っている人がお話をして、お話が終わったら相手にボールを渡すなど見てわかるような役割交代の方法を試してみると相手の意図を汲み取る力や順番を守るというルールが身につくかもしれません。

まとめ

一見当たり前のようなものかもしれません。

しかし実際にことばにしたり意識してやってみるということは意外に難しいことです。

そのため3つの段階(レベル1〜3)を参考にしながら、どの子どもこの3つの段階に沿って遊び場面に注目してみてはいかがでしょうか。

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