ESDMによる早期介入アプローチ

昨今は自閉症スペクトラム症(以下ASD)を始めとする発達障害が増えてきていると言われています。

国内では乳幼児健診を始めとして療育等の発達支援機関の整備が進められています。

年齢を重ねるにつれ周囲との人間や環境に合わせる事に負荷が掛かりすぎてしまう場合も多く、大人になってから発達障害という診断を受ける方もいます。

乳幼児期の早期から支援を受ける事によって発達促進が期待されています。早期から介入するアプローチするものでEarly Start Denver Model(以下ESDM)と呼ばれるものがあります。

ESDMは生後18ヵ月~48ヵ月までのASDの子どもたちの発達促進に有効とされています。

✔本記事の内容

〇ESDMの内容
〇ESDMで大切な5つの領域

ESDMはどうやって進めていく?

ESDMカリキュラムはチェックリストを用いられそれらの項目は対人スキル、遊びスキル、認知スキル、微細運動、粗大運動、身辺自立スキル等の各領域を12週に渡って評価、指導を繰り返し行われていきます。

ESDMの指導は遊びを通しながら進められ、ABA、PRT、デンバーモデルを複合的に組み合わせて行われています。

他職種の専門職と連携を行うことやご家庭でも出来ることを提案しながら進められていきます。

ESDMの5つの領域

模倣非言語性コミュニケーション言語性コミュニケーション対人性発達遊びの計5領域に多くの比重が充てられています。

模倣

模倣は学習に必要不可欠な要素です。
物を用いた模倣や身振り等の模倣、音声言語の獲得として音声模倣を行う事も度々行われます。

非言語性コミュニケーション

コミュニケーションといえば音声言語(話し言葉)と想像しますがそれだけではありません。
相手に気持ちや伝える方法としてジェスチャーも度々使われます。
私たちは無意識の内には音声言語とジェスチャーを組み合わせてコミュニケーションを図ることが多いです。(例えば「あれなに?」と言いながら指さす)
ジェスチャーの学習は環境によっても依存しやすく、手の届かない場所の玩具を子どもが見つけたらどのような発信が見られるでしょうか。大人の方を見ることもコミュニケーションの一つ。玩具の方へ手を伸ばす動作も非言語コミュニケーションに含まれる時もあります。

言語性コミュニケーション

音声言語が未習得の子どもの場合は発した音声に意味があるということを知らないことがあります。
そのため発した音声に対して意味付けをしていく必要があります。
例えば「ま」という音声を発しているのであればママが反応してあげる等。
子どもたちはやりとりの中からコミュニケーション方法を習得していきます。
言語性コミュニケーションだけではありませんが、子どもからの発信に対して大人側が反応を示すことによって技能を習得していきます。

対人性発達

玩具等を使った遊びは物と子どもだけの関係性で終わってしまう事が多いです。
玩具と大人、子どもで遊ぶことによって更に楽しくなる事を覚えることで対人性発達が促されます。
遊びに加わるときはあくまで子ども中心に行っていきます。

遊び

子どもにとって始めてみる玩具等は使い方がわかりません。
そのため使い方を学ぶため、モデルを提示したり道具の模倣を促して遊び方を学びます。
玩具の模倣が出来たら、大人側は子どもの前に玩具を置くだけで反応を見守ります。
正しい使い方が出来たら遊び方の学習は習得出来ています。
もし正しい使い方が出来ていない場合は再度モデルを提示したり、プロンプトを行う必要があります。

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