こんにちはコトノハ教室です。
普段お子さんと一緒にいる時、どのように関わればよいか疑問に思うことはありませんか。
子どもとの関わりを考える上でインリアルアプローチというものがあります。
これは子どもと大人がお互いに関わりコミュニケーション能力を伸ばしていくというもの。
コミュニケーションといえばことば(音)を交えて話をしていくことを想像するかもしれません。
しかしコミュニケーションはことば(音)だけではありません。子どもの表情やジェスチャーなども含めてコミュニケーションです。
そのようなコミュニケーションの大切なルールについて、インリアルアプローチに則ってお話ししていきます。
コミュニケーションの原則として
子どもの発達レベルに合わせる
→子どもの年齢に合わせるのではなく、現在の子どもの能力に合わせてコミュニケーションを図っていきましょう
会話やあそびの主導権を子どもに持たせる
→大人が主体となるのでなく、子ども自身で遊びや会話を選んでもらいましょう
相手が始められるよう待ち時間を取る
→遊びの準備や話そうと考えているときは子どもから行動が出るまで待ちましょう
子どものリズムに合わせる
→子どもの遊ぶ速さや話す速さに大人も合わせましょう
ターンテイキング(やりとり)を行う
→子どもや大人、片方が一方的にならず相互交渉でやりとりをしていきましょう
会話や遊びを共有しコミュニケーションを楽しむ
→相互交渉を通して相手と一緒に遊ぶことや話すことが楽しいと感じてもらいましょう
大人の基本的な姿勢
Silence(静かに見守ること)
Observation(よく観察すること)
Understanding(深く理解すること)
Listening(耳を傾けること)
Silence(静かに見守ること)
子ども自身から行動を始められるように見守ること
『先回りしてやってあげること』これは支援者でも多いと感じます。子どものことを思って先回りしているかと思いますが、長期的な目線で見てみるとそれは子どもの『自立』という機会を奪ってしまっています。それが習慣化されてしまうと「やってくれる」と子ども自身が思ってしまい自発的に行動できなくなってしまいます。
Observation(よく観察すること)
どのような行動をするのか、どのような考えをしているのか観察をすること
一つ一つの行動には意味が必ずあります。お腹が空いたのか、嫌なことがあったから泣いたのか、お菓子を買って欲しいから泣いたのか等。なぜそのような行動をしたのか考えるとさらい深い関係性を築くことができます。
Understanding(深く理解すること)
子どもの行動にどのような意味があるのか、どうしたらより関わるかが出来るのか考えること
行動を観察したらその行動に対してどうしていくのか。良い行動にはさらに行動してもらう工夫を考えることや悪い行動であれば次からどうしたらよいのかを考えていきます。
Listening(耳を傾けること)
子どもからのことばや表情、行動に対して耳を傾けること
ことばは声に出して話すだけではありません。ことばの発達がゆっくりの子どもでも表情や指差し、目線などで誘いかけてくれます。子どもによってどのような反応を示すのか異なりますが、子どもからの誘いかけに対して気づくことが大切なことですね。
SOUL
それぞれの頭文字を取ってSOULと呼ばれます。
これらは全て子ども主体的に姿勢です。
子どもの行動をしっかり把握して今後どのような関わり方をしていくか考えることがとても重要な考えからです。
大人のことばかけとして言語心理学技法が使われることが多いので参照ください。
まとめ
インリアルアプローチは当たり前のようで難しい子どもとの関わりかもしれません。
コミュニケーションはことば(音)だけではなく表情や身振りも含まれるため,これらを総合的に捉えることがとても大切なことです。
子どもたち本来の姿を相互交渉によって発達を支えていきたいですね。