早口言語症・クラタリングとは

こんにちはコトノハ教室です。

みなさんは早口言語症ということばを聞いたことがありますか?

クラタリングとも呼ばれていますが、早口言語症は会話する時に早口になりすぎてしまう症状のことを言います。

今回はそんな知られていないクラタリングについてお伝えします。

早口言語症とは

クラタリングは一般的な発話速度よりも速い速度で話したり、不規則な速度で話す症状のことをいいます。

この症状を中心としていますが、

具体的には話しの途中に間を入れてしまったり、途切れたり、えーっとその…と言う。または話しを途中で中断または言い直し、同じことばを繰り返し言ってしまうなどの症状が見られます。

これらは全ての人に見られますがクラタリングの人たちはこれらの頻度が特に多いです。

そしてクラタリングの人は自分が早く話していることに対して気づいていないことほとんどです。

そのため周囲の人に指摘をされて気づくことが多いです。

なぜ早く話してしまうのか

これ!と言った絶対的な決まりはありませんが、発話速度が速い方が自分とって話しやすいと感じてしまっている。

幼児期の内から話し方が速いとことばの成長と共に発話速度も早くなってしまうことが多い。

私たちは早く話すぎてしまうと途中で詰まってしまうことが多々あるかと思います。そのため途中で詰まらないで話せるようにコントロールをしています。
このことを発話速度の許容性と言ったりします。

発話速度の許容性を超えてしまうと、話の途中に詰まったり、あの、えーっとなどのことばが入ってしまいます。

早口言語症と吃音の違い

クラタリングが吃音と混同されやすいことが多いです。

吃音については下記記事参照ください。


・クラタリンングは早口で話し自分でも何を話しているのかわからなくなってしまう
・吃音はことばを話すことに躓くけれど話したい内容というのは決まっている

しかし
このの状態が続くと話すことに不安を覚え吃音のような症状を併発することがあります。
吃音のある人の10%はクラタリングを併発しているとされています。

クラタリングは発話速度を落としてあげると通常のように会話をすることができます。

しかし通常の発話速度にしてもことばが伝わりにくい場合はクラタリングだけでなく、吃音やことばの能力が弱い可能性も十分考えられます。

どうしたらいい?

クラタリングは自覚していることが少ない。周りの人に指摘をされてしまい気づくことが多いです。

そのため、介入する際は「自分が早口である」と自覚をしてもらうことから始めます。

自覚をしてもらうためには、
・録音したもの聞いてもらう(聴覚的なフィードバック)
・「早すぎて聞き取れなかった場合は話途中に手を挙げ示す(視覚的なフィードバック)
→話途中に指摘すると自然な会話が崩れます。
そのため会話途中に視覚的に自覚するよう自分で訂正を促します。
そして介入時間が終わったら今日のフィードバックをすることが大切となります。

練習として
・速い会話(もしくは音楽)と遅い会話(もしくは音楽)に分けてもらう
・会話をする際はゆっくりした速さで返答する
・音読や通常の会話場面など様々なパターンでお話しをしていく
・単語→2語文→3語分〜→物語など、少しずつ増やしていく  など

これらの方法を試しながらゆっくりと話す意識作りをしていくと良いかと思います。

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