「小さい『っ』」や「ねじれる音『ゃゅょ』」が苦手なのはなぜ? お家で楽しくできる促音/拗音の克服法

お子さんがひらがなを練習しているとき、「きって(切手)」を「きて」と書いてしまったり、「ちゅーりっぷ」が「ちゆうりつぷ」になってしまったりすることはありませんか?
「どうして聞こえた通りに書けないの?」と焦ってしまうかもしれませんが、実はこれ、お子さんの能力の問題ではなく、日本語の「音のリズム」の特殊さが原因です。

そこで今回はお家で楽しくできる促音や拗音の練習法をご紹介します。

なぜ子どもにとって「っ」や「ゃ・ゅ・ょ」は難しいの?

私たち大人は感覚的に理解していますが、子どもたちにとってこれらの音は「謎」だらけです。

小さい「っ」(促音)の謎
「っ」は音が聞こえません。子どもたちは「聞こえないのに、1文字分の場所を取る」というルールに混乱します。
「ない(無音)」のに「ある(1拍)」という感覚は、とても高度な理解が必要です。

ねじれる音「ゃ・ゅ・ょ」(拗音)の謎
「きゃ」は文字が2つ(き+ゃ)あるのに、音は「キャ」という1つの塊です。
「文字は2つなのに、音のリズムは1つ」というズレが、子どもを混乱させます。

「勉強」ではなく「遊び」で攻略! 体を使った3つのメソッド

机に向かってドリルを繰り返すよりも、体を使ってリズムを覚える方が、子どもはずっと早く習得できます。

「っ」は「お休み」じゃなくて「パワーを溜める」!

「っ」のところで「1回お休み」と教えるよりも、「体に力を入れる」動作を入れるのが効果的です。

グーの手法
「ラ・ッ・パ」と言うとき、「ラ(手拍子)・ッ(両手でグーを握る)・パ(手拍子)」とやってみてください。
「っ」の瞬間にグッと力を入れることで、音のない時間を体感できます。

ジャンプ遊び
床に輪っかや印を置き、ケンケンパのように進みます。
「き・っ・ぷ」なら、「き(一歩)・ッ(大きくジャンプ!)・ぷ(着地)」と体を動かします。
空中にいる時間が「っ」の長さだと直感的にわかります。

「見えないお友達」作戦

「っ」の場所には、音は出さないけれど「見えないキャラクター」がいると教えます。

「つったん」呼び
「ここには『つったん』がいるから、席を空けてあげようね」と声をかけます。
「ねこ」と「ねっこ」の違いを説明するとき、「ねっこには、つったんが隠れているよ」と言う声掛けも面白いかもしれませんね。

拗音(きゃ・しゅ・ちょ)は「仲良し拍手」

拗音は2文字をくっつける練習が大切です。

リズム変身ゲーム
まず「び・よ・う・い・ん(美容院)」と5回手を叩きます。
次に「びょ・う・い・ん」と4回叩く練習をします。「び」と「よ」が仲良くなってくっついた!と教え、叩くときも手を滑らせるようにするなど、変化をつけると分かりやすくなります。

道具を活用して視覚的に示す

視覚で理解する「おはじき・積み木」

音の数だけおはじきを並べる遊びです。

「きっぷ」なら3つ並べます。

この時、「っ」の場所だけ「赤いおはじき」にするなど色を変えると、「音はしないけど、そこにある」ことが目で見てわかります。

保護者の方へ:大切な心構え

一番大切なのは、間違いを指摘して赤ペンで直させることよりも、「リズムを楽しむ」ことです。

■「聞こえた通りだね」と認める
「きって」を「きて」と書いても、「確かにそう聞こえるね」と一度受け止め、「でも実はここに隠れキャラがいるんだよ」と教えてあげてください。

完璧を求めない
「っ」や「ゃ」の習得は、小学2年生や高学年になっても曖昧な子が珍しくありません。
焦らず、お風呂の中で手拍子遊びをするなど、気長に取り組んでみてください。

まとめ

「小さい『っ』」はグーで握る、「ねじれる音」は手拍子でくっつける

まずは体を使って、親子で楽しくリズム遊びから始めてみましょう!

-その他