遊びながら言葉が伸びる言語発達におすすめのおもちゃ

遊びは、子どもの「ことば」と「こころ」の成長を支える大切な時間です。
本記事では、私の今までの経験から得た視点から、遊びながらことばの力を育む知育おもちゃを紹介します。手を動かし、音や形を感じ、親子でやり取りする中で、語彙・表現力・思考力が自然と育っていきます。積み木やおままごと、くるくるチャイムなど、実際の遊び方と発達への効果、声かけのコツを分かりやすく解説しています。おすすめの遊びを通して、楽しく「ことばの土台」を育てましょう。

くるくるチャイム

くるくる回るチャイム(鈴など音が出る仕掛け)と手を使って操作する要素のあるおもちゃです。

くるくるチャイムで言葉や発達を育む効果

この玩具は「穴にボールを入れて転がる・出てくる」という反復運動を通じて、手先の動き・因果関係理解・視覚‐運動の協調(手で動かし、目で追う)が育ちます。
言語発達的には、「ぽとん/ころん」「次はどこ?」「出てきたね」という簡単な語彙やフレーズのやり取りを親子で行うことで、動きと言葉を結びつけて語彙が増え、問いかけと応答のリズムが生まれ、やり取り基盤にもなります。
さらに「何色?」「どれが出た?」など色・数・順番の語が入ることで、概念語彙も育ちます。

くるくるチャイムで遊ぶワンポイントアドバイス

くろくまくんの10までかぞえてバスは、くるくるチャイムと同様の大きさのボールを使用しているため、このおもちゃもおすすめです。

遊び始める時は「ボールをポン!出てきたね~」と親が声をかけながら一緒にやってあげましょう。
まずは一つのボールでゆっくり、次に色を変えて「赤のボール」「青のボール」と色名を添えることや、「どれが出たかな?」と問いかけて、子どもが出てきたボールを指さしたり手を伸ばしたりした時に、「そう!青だね」と言葉を重ねることもポイント。
途中で放置せず、子どもが興味を示す間、タイミング良く一緒に「もう一回!」と促すことで「わくわく」「期待」の感情も育てやすくなります。
またボールを渡すときに親が子どもに直接渡すのではなく、子どもからの「ちょうだい」などの言葉や目線、ジェスチャーなどのやりとりの表出を待つことも非常に重要なポイントです。

おままごと

このウッディプッティのおままごとセットでは、野菜・果物・ナイフ・まな板・木箱などを使って「切る」「混ぜる」「盛る」など一連の動作を子ども自身が体験できます。木のおもちゃの質感・マグネット式など安全構造も特徴。

はじめてのおままごと サラダセット

おままごとで言葉や発達を育む効果

遊びの中で「これはニンジン」「トマトを切るね」「どうぞ盛り付け」「できたね!」など、語りかけや対話が自然に生まれ、語彙(野菜名・道具名・動詞)や文型(「~を切る」「~を盛る」)が増えます。
また、模倣・役割遊びを通じて「誰が」「何を」「どうするか」を考える力も育ち、遊びながら発語・やりとりを支える環境になります。

おままごとで遊ぶワンポイントアドバイス

遊び始めには「今日はサラダを作ろうか。何入れたい?」と子どもに問いかけ、
例えば「じゃあトマト切って盛ろうね」と親も一緒に動作+言葉を掛けてあげましょう。
切るときには「ナイフを手で持って…ここを切るね」「パチン」と音を出しながら言うと、動きと言葉がリンクしやすくなります。
切った後は「これはトマト、小さくなったね」「次はコーンを入れようね」と順を追って語りかけ、「どうかな?」「できたね!」と子どもの動きを見て声かけをしましょう。
さらに「〇色あるね」「長いの・短いの」と色・長さ・量などの語彙も入れると、言語発達をさらに支えられます。
遊びが一方通行にならないよう、子どもの選択や発言を促し、「お皿に盛りつける?」と役割を渡すことで主体性も育ちます。

積み木

幼児が「積む」「並べる」「崩す」「くるまを走らせる」など、多様な遊び動作を通じて手先の巧緻性・視覚‐運動の協調を育てられます。

積み木で言葉や発達を育む効果

「高いね」「崩れたね」「次はどれ?」「くるまが走ったね」など、動作や結果を言葉にする親子の対話が生まれやすく、語彙(形・色・動作)や文型(「~を積む」「~が倒れた」)の自然な増加につながります。
積む→壊すという因果関係を遊びで体感することで「なぜ?どうなる?」という思考が芽生え、状況を説明する力も身に付けることができます。

積み木で遊ぶワンポイントアドバイス

遊び始めには「どれが大きいかな?」「何色かな?」「いい音したね」など、ひとつひとつの動作に声かけをつけて一緒に遊びましょう。
が自ら積もうとしたときには「そうそう、高くなったね!」と促すことや、崩れたら「下まで落ちたね」とその現象を言葉で伝えることも大切なこと。くるまを走らせる遊びに展開する際には「くるま、ブーンって走ったね。どこまで行った?」と語りかけたり、子どもが指さしたり追いかけたりしたときに「こっちだね」「次はこっちかな?」と一緒に予想したり表現をしましょう。遊びが止まりそうなときには「赤いブロックで橋を作ろうか。くるまはそこを通れるかな?」と新たな視点を加えると集中が続きやすいです。
語りかけを豊かにしつつ、子どもが自ら選べるように「次はどうする?」と問いかける姿勢を持つと、言語・思考・発達の三角関係が深まります。

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