「たくさん体を動かした日は、子どもがよくしゃべっている気がする」と感じたことはありませんか?
実は、運動と子どもの言葉の発達には、深い関係があります。
この記事では、運動あそびが子どもの言葉を育てる理由について、わかりやすく解説していきます。
こちらはnoteでも紹介しています。『体を動かすと「ことば」が育つ?運動とことばの不思議なつながり』
言葉は「頭」だけでは育たない
言葉の発達と聞くと、絵本の読み聞かせや語りかけを思い浮かべる方が多いかと思います。
もちろん、これらの言語的な刺激はとても大切ですが、言葉の育ちには、体の動きや感覚経験も欠かせません。
「見る」「動く」「感じる」体験が、言葉の土台をつくる
例えば「ボールを投げる」動作では、
ボールを目で見て、手を伸ばし、タイミングをはかり、力加減を調整しながら投げます。
この一連の流れでは、目、手、体、そして脳がフル回転で連携しています。
こうした全身を使った体験が、言葉を理解し、使いこなすための土台にもなります。
運動が言葉を育てる理由とは?3つのポイント
なぜ体を動かすことが言葉の発達に役立つのか、ここでは3つの理由に分けてみました。
体験が増えると、語彙も増える!
言葉は「意味と経験」が結びつくことで、身についていきます。
たとえば…
■すべり台をすべる
■ブランコをこぐ
■でこぼこ道を走る
こうした体験をしたとき、大人が「すべったね!」「こいでるね!」「ガタガタだったね」と声をかけることで、子どもの語彙はどんどん広がっていきます。

人とのやりとりが自然に生まれる

体を使った遊びには、自然とコミュニケーションが生まれる場面がたくさんあります。
■追いかけっこ:「まてまて~!」「つかまえた!」
■ボールあそび:「いくよ~!」「ナイスキャッチ!」
■鬼ごっこ:「ぼくが鬼ね!」「こっちに逃げろ~!」
このように、楽しい遊びの中で自然な会話が増え、言葉のキャッチボールができるようになっていきます。
家でもできる!言葉を育てる運動あそび
運動遊びは、公園だけでなく、家の中でも取り入れられます。
ここでは、親子で楽しめる簡単な運動あそびを紹介します。
おうちでかくれんぼ
布団やカーテンの陰に隠れて「どこにいるの?」「みーつけた!」
楽しいやりとりが、自然な言葉のやり取りを育てます。
動物まねっこあそび
「うさぎさんみたいにぴょんぴょん!」「ゾウさんみたいにドシンドシン!」
動きと言葉を組み合わせながら遊ぶことで、表現力もアップします。
ボールころがし・キャッチボール
「いくよ~!」「もう一回!」と声をかけ合いながらボールを転がしたりキャッチしたり。
運動と会話が一体となるあそびは、言葉の発達にとても効果的です。
まとめ
子どもの言葉の発達を考えると、「たくさん話させなきゃ」「絵本をたくさん読まなきゃ」と焦ることもあるかもしれません。
でも、本当に大切なのは、たくさんの体験です。
たくさん動いて、見て、感じて、心が動いたとき、子どもの中に自然な言葉が芽生えていきます。
ぜひ日常の中で、親子で一緒に体を動かしながら、楽しい体験をたくさん重ねていきましょう!