ソーシャルスキルトレーニング(以下SST)は友達との関わり方や学校など集団生活での困り感を減らすことを目的としたトレーニングです。
SSTは幼児の子どもから小学校へ入学した子ども、社会人など幅広い年齢の人たちに使われるます。今回はそのようなSSTの進め方や注意点についてお話していきます。
SSTの意味やその重要性について
SSTはSocial Skills Traningの頭文字であり、対人関係や社会生活に必要な技能を習得するための支援方法です。
ソーシャルスキルは「生活技能」「社会技能」とも訳されることもあり、人と円滑に関わるために必要な能力が当てはまります。
たとえば、挨拶をする・順番を守るなどの基本的なマナーや相手の気持ちを考える、感情コントロール、問題解決能力など幅広いものまで含まれます
どのような困り感があるのかというと具体的には以下のようなものがあります。
上記はあくまで例であって他にも様々な困りを抱えています。
SSTを通して少しでも困り感を減らして自分も相手も上手なコミュニケーションが進められることがSSTの狙いでもあります。
SSTの内容・進め方

SSTは導入→モデリング→リハーサル→フィードバック→般化という流れで進めていきます。
導入
なぜSSTを行うのか。その理由を明確に示していきます。
SSTに限らず目的なく進められると学習意欲を高めることが難しいため、学習理由や目標を伝えていきましょう。
モデリング
どのような社会性を学習していくか、指導者側がお手本として示していきます。
このモデリングで行われている動きこそが、実際の場面で必要とされることであるため、より具体的な内容まで示していきましょう。
リハーサル
モデリングで示されたお手本を実際に練習していきます。
フィードバック
リハーサルしたものや実際の生活場面で「どうだったか」を分析して修正する作業を指導者と一緒にすすめていきます。
般化
SSTの集大成とも呼べるもの、実際の現場で行っていきます。学校や職場など、どの場面を想定しているかは導入部分で決まっているため、そこの場面で学習したことを実践していきましょう。
どのようSSTを進めていく?
プリントを用いたSST
プリント学習では実際の場面について考える問題について「どうしたらいいか」などの適切な答えを書き入れるタイプのものが多いかと思います。
コトノハ教室で作成しているプリントもこのような内容が多いです。(SSTプリントはこちら)
例えば下記のような問題があります。
このような問題を通して、どのような対応をしたらよいか学ぶことができます。
ロールプレイを用いたSST
指導者側同士や指導者と子どもが実際の場面を実演してみて、どのような行動がいいかを考えていきます。
実際の場面のビデオを見てもらって考えることもよく用いられているかと思います。
例えば下記のようなシチュエーションで考えてみます。
プリントの質問内容と重複するテーマで練習することやビデオや紙芝居のような形式で進めることもあります。
SSTの注意点
SSTは社会生活場面を考えるため様々な方法で取り組まれていますが、いずれの方法でも共通した懸念点があります。
それは
上記のようなことがSSTに取り組んでも見られます。
プリント学習やロールプレイを実施している時間はあくまで指導者がいる状況で進められるため、実際の人や想定される場所が異なります。
そのため上記のSSTの内容にプラスして意識して行うことがあります。
それは実際に適切な行動ができたか振り返ることです。
SSTを繰り返し実施する際は、学習の始めに実際に適切な行動ができたか確認をするようにしましょう。
実践した結果「なぜできなかったのか」「どうしたらよかったのか」これを振り返りながら進めていくことが実際の社会場面の中で活かすことができます。
そのためプリント学習やロールプレイを実施するだけでなく、必ず実生活場面と照らし合わせて進めることがSSTとしての効果を最大限に発揮できます。