子どもの「見て!」「あれなに?」に応える力|共同注意が育む言葉と心の発達

子どもが「ママ、見て!」「あれなに?」と指さすシーン。

つい日常に紛れて見過ごしがちですが、実はここにとても大切な心のやりとりが詰まっています。

それが、「共同注意」という力です。

今回は、子どもの言葉や心の発達に欠かせない共同注意について、わかりやすく解説していきます。

共同注意とは?

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共同注意とは、「大人と子どもが、同じものに注目している状態」を指します。

たとえば…

■子どもが指をさして「ワンワン!」と言い、大人が「ほんとだ、犬さんだね」と応える

■大人が空を見上げて「飛行機が飛んでるよ」と言うと、子どもも一緒に空を見上げる

このように、同じものを「見る」「感じる」「言葉にする」やりとりが共同注意です。

共同注意は、生後9か月ごろから芽生え始め、1歳半〜2歳頃にはさらに活発になります。

このやりとりが、言葉の発達、心のつながり、社会性の土台を作る重要な役割を果たしています。

なぜ共同注意が大切なのか

共同注意は、単なる視線の共有ではありません。
子どもにとって、次のような大切な力を育てる土台になります。

言葉の発達を促す

子どもは、見ているものと言葉が結びつくことで、語彙をどんどん増やしていきます。

たとえば、犬を見ながら
「犬さんだね」「大きいね」「ワンワン鳴いてるね」
と語りかけることで、犬、大きい、鳴くといった言葉の意味を自然に理解していきます。

人との心のつながりを感じる

「自分が見ているものに気づいてもらえた」という経験は、子どもにとって安心感と信頼感を育みます。

こうした小さなやりとりの積み重ねが、「人と気持ちを通わせる力」へと育っていきます。

社会性の基礎をつくる

共同注意を通して、子どもは「自分だけでなく、相手にも気持ちがある」ことを学びます。

これは、友達とのやりとり集団での行動といった、社会性を育むうえで欠かせない「他者意識」の芽生えにつながります。

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共同注意を育てる日常の関わり方

「どうやって共同注意を育てたらいいの?」
そんな疑問を持つ方のために、今日からできる具体的な関わり方をご紹介します。

子どもの『気づき』に応える

子どもが指をさしたり、じっと何かを見つめていたら、まずはその方向を一緒に見ることが大切です。

そして
「ほんとだね」「それ、面白そうだね」
と、子どもの視線の先にあるものに共感を込めて声をかけてみましょう。

興味を言葉にして返す

子どもが虫を見つめていたら
「アリいたね!」
おもちゃを見ていたら
「車がビューンって走ってるね!」

このように、子どもの興味をそのまま言葉にして返すことで、「わかってもらえた!」という安心感を育てます。

■ 大人から「見て!」の声かけも

子どもからの発信を待つだけでなく、大人からも

「お花が咲いてるよ」「あそこ見てごらん」

と声をかけることで、経験を共有する喜びを子どもに伝えていくことができます。

もし子どもに指さしが少なくても

「うちの子、あまり指さしをしないかも…」
そんな心配を感じることもあるでしょう。

大切なのは、子どものペースに合わせたやりとりです。

たとえば…

■好きなものを一緒に見て言葉を添える
■視線が合ったらにっこり笑って気持ちを共有する
■子どもがじっと見ているものに、大人も寄り添ってみる

こうした関わりを焦らず、日々コツコツと積み重ねることが、子どもの共同注意を育てる近道です。

まとめ|「一緒に見る」ことが言葉と心を育てる

子どもが「見て!」と指さすとき、そこには「伝えたい」「わかってほしい」という大切な気持ちが込められています。

そして、その気持ちに応えることが、親子の心の橋渡しになり、子どもの言葉と心をぐんぐん育てる力になります。

日々の暮らしの中で、「一緒に見る・感じる・話す」。

そんなシンプルなやりとりを、ぜひ意識してみてください。

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