業務効率化のPDCAサイクルとは?保育・教育・発達支援でどう活かす?

PDCAサイクルは発達支援のみならず多くの業種で使用される仕組みです。

私たちが業務遂行のためには試行錯誤を繰り返しますがそれをPDCAサイクルとして明確に業務に落とし込むことが最も効率的です。

今回はPDCAサイクルについて、保育・教育・発達支援においての重要性について述べます。

PDCAサイクルとは

Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)

の頭文字を取ってPDCAと呼ばれています。
これらをP→D→C→Aの順に実施しますが、一巡で終わることはなく、この流れを繰り返し回すためPDCAサイクルとも呼ばれます。

保育におけるPDCAサイクルとは

保育園では保育計画を日・週・月案で作成されており、そこでの目標に沿って保育が進められています(日案等の頻度については保育園によって異なります)。

また季節感を感じてもらうために行事や季節の活動として幾度なく行われます。

それらの計画や人員配置などを学年やクラス単位で考えることや保育園全体を通して検討することも必要です。

そのため保育計画を含め現在の子どもたちの様子や過去の計画書や行事計画を手掛かりとしてPDCAサイクルを行なっていくことが求められていきます。

保育所・認定子ども園・幼稚園対応 配慮を必要とする子どもの「個別の支援計画」

上記の書籍では指導計画の書き方を事例を交えながら【現在の状況】【アセスメント】【目標】【支援方法】【評価振り返り】の5項目に沿ってわかりやすく解説されています。

教育におけるPDCAサイクルとは

教育場面においてはクラス運営等で用いられるでしょうか。

年間指導計画に沿って授業が進められるため授業科目単位では方向性が定まっていますが、クラス全体の統率は授業科目とは別です。

統率のない状況では授業科目の進行に遅れが生じるかもしれません。

その場合計画が後ろ倒しとなってしまうため細心な注意が必要です。

保育と同様で運動会や修学旅行等子どもたちにとって楽しみなイベントも教育現場の人たちは試行錯誤で悩みが尽きません。スケジュールは勿論、人員配置や内容など様々な方向からの物事を考えなければなりません。

そのため、まずは学校全体としての決定、学年・学級での決定など決定場面が多いです。

そのため過去のイベントの実施例などを参考にしてPDCAサイクルを行うことが非常に大切ではないでしょうか。

発達支援におけるPDCAサイクルとは

支援開始する際は何も情報がない状態では進められないため、医療機関や行政機関等の情報や本人またはその保護者から聞き取りや評価してから支援を開始していきます。

これらの情報を包括的に計画立案(Plan)します。その計画に沿って支援は進められます(Do)。

そして一定期間支援を行なったのち評価(Check)を行います。

※初期評価と同様の評価バッテリーを用いる場合は前回実施から1年間以上経過していることが望ましいです。理由として受検者が問題を覚えている恐れがあるためです。
この評価を元に今後どのように改善(Action)して支援を進めていくか検討し結果、計画立案を行いPDCAサイクルを実施していきます。

大まかにこのような流れで支援が進められるのではないでしょうか。

発達支援時におけるPDCAサイクルの注意点

抽象的な表現や実現不可能な目標は支援者と対象児の意欲が上がらず貴重な支援時間での効果が上がりません。

複数人で業務に当たっている場合は支援者全員が共通意識を持つことが重要であり、個人によって解釈が異なるため、明確な共通意識が必要です。

例えば「ひらがなを書けるようになる」という目標。

「ひらがなを書ける」は支援者全員一致で目標達成の可否を判断可能でしょうか。

支援者Aはひらがなを1文字書いたら目標達成。支援者Bは50音表のひらがな半分(23文字)書いたら目標達成とした場合、支援者AB間で判断基準が異なります。

これではPDCAサイクルの意図と反し支援全体の一貫性が欠くのではないでしょうか。

そのため、支援者全体での共通意識を持つために「誰がみてもわかる」目標とする必要があります。

ひらがな練習の手順について『ひらがな練習の進め方-ステップ別の解説と無料プリント』で詳細を解説しています。

目標設定や実行(支援)、評価、改善のそれぞれの内容については『コトノハ教室~セラピスト向け~』を参照ください。

まとめ

保育・教育・発達支援におけるPDCAサイクルについて述べましたが他の業種であってもこの流れは同じです。

それくらい現代社会においては根付いている枠組みとなっているのではないでしょうか。

集団から個人・個人から集団へ業務を行うにしろPDCAサイクルは欠かせません。

そのため日々の業務でこれらを意識しながら目の前の子どもたちの成長に寄り添っていきましょう。

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