絵カードを使って感情表現を豊かにする

語彙力が増えて交友関係が増えると楽しいことも嫌なことも様々な感情が生まれていきます。嫌な感情は必ずしも悪という訳ではなく誰もが持っている感情です。嫌という負の感情は表出するとどうしても目立ってしまい課題として挙げられることも多々あります。今回は絵カードを使ってどのように感情と向き合っていけばいいかお話します。

絵カードで感情表現の基本を学ぶ

絵カードはことばの指導の中で度々使われるものです。見たり聞いたり様々な使い方がありますが、感情表現を学ぶためのものとして使うことも可能です。特にことばの発達がゆっくりだったり、友達とのやりとりが苦手な子どもたちはことばで感情を表現するのが難しいのではないでしょうか。そのような中絵カードを使って感情を見えるようにすることも理解しやすいです。

怒り、悲しみ、喜び、驚きなどが描かれているカードを使って感情表現を学ぶことで、自分の感情を把握することやそれを友達や大人なに伝える方法こともできます。例えば、感情カードを使って「今、私はこのような気持ちです」と表現する練習をすることで、子どもたちは感情を適切に表現するスキルを身につけることができます。これは、学校や家庭でのコミュニケーションを円滑にするためにとても重要な技術です。

日常生活における感情絵カードの使い方

ここでは日常生活で絵カードをどのように活用できるかについて具体的に説明します。

家庭での使い方

一日の始まりに気持ちを知る
絵カードを使って、朝の準備の際に子どもの気持ちを確認することができます。例えば、「今日はどんな気分?」と聞き絵カードを用いて伝えることで、子どもの感情を理解することができ子どもが抱えるストレスについても早期発見することができます。

家族とのコミュニケーション
家族の団らん時に絵カードを使って感情を共有することも有効です。例えば、夕食後にその日の感情を絵カードで表現し合うことや楽しい、嫌だという絵カードを並べて「今日楽しかった出来事/嫌だった出来事」について話してもらうことも子どもの一日の様子を知る手掛かりにもなります。

問題解決
家庭内でトラブルが発生した場合、絵カードを使って問題の原因となった感情を特定し、話し合うことができます。トラブルが発生した時は気持ちが高ぶってしまい、落ち着いてことばにすることはどの人も難しいです。そのためトラブルが起きそうになる前や自身を振り返る時などに、どのように感じたのか絵カードを交えることで次への対策になります。

学校での使い方

感情の確認
授業の始まりや終わりに、教師が生徒たちの感情をチェックするために絵カードを使用することができます。子どもたちは自分の感情に合ったカードを選び、掲示することで、先生はその日の子どもたちの様子について把握することができます。みんなの前では気が引けるという場合も個別でこっそりと先生に伝えることもいいのではないでしょうか。

グループ活動
グループワークなどの時には普段より更に緊張してしまうことも多いです。そのような時もグループワークの入りなどで絵カードを使うことやフリートークなど楽しかったこと嫌だったことなどの内容を伝えることも交友関係構築が図れます。

ストレス管理
学校生活でストレスを感じた際に口頭で伝えることに億劫になったら絵カードや文字などを用いて伝えていきましょう。

感情を理解し伝えるスキルを育むための具体的なアプローチ

絵カードを使った感情表現のスキルは、子どもたちが自己理解を深め、友達とのコミュニケーションを円滑にするため重要です。こちらでは感情を理解しそれを伝えるスキルを育むための具体的なアプローチを紹介します。

感情の認識と表現の練習

毎日の感情の確認
毎日、特定の時間に子どもたちに絵カードを使ってその日の感情を表現してもらう習慣をつけます。例えば、朝や夕方に「今日はどんな気分?」と聞き、感情カードを選んでもらいます。これにより、子どもたちは自分の感情に意識を向ける習慣が身につきます。

感情日記の作成
絵カードやイラストを描いて日記を作成するのも面白いです。その日に感じた感情をカードやイラストで表現し、それを日記に貼り付けたり描いたら。そして文章で説明してみたら補足したり。こうすることで感情の変化やパターンを認識することができます。

ロールプレイとシナリオ学習

ロールプレイ
さまざまなシチュエーションを設定し、子どもたちがその場で感じるであろう感情を絵カードで表現するロールプレイを行います。例えば、「友達が自分の好きなおもちゃを壊してしまった時」の感情を表現し、その感情をどう伝えるかを練習します。こうすることで、実際の場面でどのような感情を伝えればいいか学ぶことができます。

シナリオ学習
具体的なシナリオを用意し、それに基づいて感情を表現する練習をします。シナリオは、学校での出来事や家庭での出来事など、子どもたちが直面する可能性のある状況を想定します。シナリオを使って感情を表現し、対処法を話し合うことで、感情の理解と表現が深まります。

感情の語彙を増やす

心情語の語彙獲得
感情の語彙である心情語にはどのようなものがあるか子供と一緒に考えましょう。基本的な感情(喜び、悲しみ、怒り、恐れ)だけでなく、微妙な感情(興奮、失望、困惑、感謝など)も含め絵カードや実際に大人がその表情を示す手段を使ってそれぞれの感情を視覚的に示し、ことばとして学習していきましょう。

感情を言葉で表現する学習する
絵カードを見て、その感情を説明してもらいましょう。例えば、「このカードは『怒り』を示しています。怒っているときは、どうして怒っていると思いますか?」のようにその感情をその感情になる理由について考えてもらいましょう。

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共感と感情理解を深める学習

共感ゲーム
絵カードを使って、他人の感情を理解する共感ゲームを行います。例えば、ある絵カードを見せて「この感情を感じているとき、どうしてそう感じるのか考えてみよう」というように、他人の視点に立って感情を理解する学習です。

感情交換
友達や家族と感情交換を行います。各自がその日の感情を絵カードで示し、その感情について話し合います。例えば、「今日は悲しかったです。その理由は…」といった形で、自分の感情を共有し、相手の感情も理解する機会を作ります。

このような感情面について絵カードを使って大人と一緒に進めていきましょう

まとめ

感情を理解し、伝えるスキルは、子どもたちが良好な人間関係を築くために不可欠なものです。絵カードを使うことで、感情の認識や表現、心情語彙の獲得、共感のスキルなどを学べます。

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