ことばの練習で欠かせないことばの音。
私たちの日常会話はことばを音として口から発してやりとりを成立させています。
”あ”という文字を見て「あ」と音を発することは当たり前のように感じられるかと思います。
物や出来事を思い出して話そうとするときも、頭の中で考えて音を発して会話を成立させています。
このようにことばと音は切り離すことが出来ないとても重要なものなのです。
ことばの音はどのような学習に結びつくのか?
ことばの音を特に必要としている学習は
発音練習
ひらがな学習
これの学習と深くかかわっています。
発音練習は口で話す練習を行っているから音と関係があると想像しやすいかもしれません。
一方ひらがな学習と聞いても、イマイチ想像しにくいかもしれません。
ひらがな学習は文字を読んだり書いたり。
このような学習を中心に進んでいきます。
しかし、音と文字との関係が成立しているからこそ学習に結びついているのです。
そのため、ひらがな学習に苦手意識のあるお子さんは音を意識した学習や遊びを取り入れることが多いです。
これらの発音やひらがな学習だけでなく、”ことば”そのものに音という大事なキーワードが欠かせないので、ことばの発達全てにおいて”ことばの音”は欠かせないと言っても過言ではないでしょう。
ことばの音の練習って何をする?
音の分解
いちご→3つの音があるということ学ぶ練習。
物の名前とそれがいくつの音から出来ているのか視覚的に示していきます。
○印で書いてもらうやり方、手を叩いて示すやり方
物の名前の音の数だけおはじきを取ってもらうやり方もあります。
音の抽出
「いちご」の「ち」はどこにある?→3つの○印から選んでもらう練習です。
“いちご”という単語そのものに、どのような音が使われているのか理解している必要があります。
ひとつずつの、音がどこにあるのか理解出来るようになると“ことばの音“を意識出来るようになってきている証でもあります。
音の同定
いちご→〇〇● ●の音はなんだ?正解は「ご」
音の抽出では指定した音を当ててもらう練習ですが、音の同定では「どんな音?」と疑問詞の質問で答えてもらいます。
音遊び
音遊びとして最も知られている遊びは
【しりとり遊び】ではないでしょうか。
しりとり遊びは
しりとり→りんご→ごりら→らっぱ
のように最後の音から始まることばを交互に言う遊びです。
「最後の音は何かな?」「〇の付くことばは…」のように音を考える力が身に付きます。
しりとり遊び以外にも
グリコ(じゃんけんで勝った人のその分階段を上がる。)
さかさま言葉遊び(”しんぶんし”の反対は?)
のようなものも音遊びとして子どもたちの間で遊ばれているものです。
まとめ
【ことばの音】と聞くと気難しく感じるかもしれませんが、しりとり遊びのように私たちの身近でことばの音を意識した遊びが意外にも多いです。
これらの音はことば(話し言葉や文字学習)の発達にとても重要なものです。
みなさんもことばの音の練習を始め、しりとり遊びやグリコのような音遊びで子どもたちと楽しんでみてはどうでしょうか。