こんにちはコトノハ教室です。
言語聴覚士といえば「ことばの練習」をしている人をイメージするかと思います。
言語聴覚士=ことばの練習 この認識は正しいものかと思います。
練習と言ってもただ単にことばを真似してもらって終わりとい訳ではなく、耳や脳などの機能を考えていきます。
病院勤務している言語聴覚士は飲み込みに対して練習をしていくことも多いかと思います。
私が子どもたちの発達支援の仕事をしていると言語聴覚士のことを「ことばの先生」と言う職員や保護者の方がたくさんいます。
言語聴覚士だから「ことばの先生」と思うことは当たり前のことなのかもしれません。
しかし、実際に「ことばの先生」と呼ばれている人たちは言語聴覚士だけではありません。
今回はそんな【ことばの先生】についてのお話
そもそも言語聴覚士とは?
脳卒中後の言語障害(失語症、構音障害)や聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害など、ことばによるコミュニケーションの問題は多岐にわたります。
言語聴覚士はこうした問題の本質や発現メカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を実施。必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行う専門職です。さらに医師や歯科医師の指示のもと、嚥下訓練や人工内耳の調整なども行います。
一般社団法人 言語聴覚士協会 https://www.japanslht.or.jp/what/
コトノハ教室でも記事で紹介しています。
ことばの教室ってどんなとこ?
「ことばの教室」ということばを聞いたことはありますか?
個人でことばの教室をやっている所もあれば、小学校などで「ことばの教室」として設置している場所も存在しています。
小学校にあることばの教室は言語聴覚士ではなく、小学校教諭が担当していることが多いかと思います。
ことばの悩みはコミュニケーションの練習、ことばの発音、読み書き、吃ってしまう…など多岐に渡りますが、子ども一人一人に合わせたプログラムを実施してくれます。
→言語聴覚士だけでなく、小学校教諭の人たちも同じようにことばの練習をしてくれることはとても魅力的ですね。
ことばの教室といっても、学習塾のような場所もあればボイストレーニングのような場所も存在します。
「ことば」といっても日本語、外国語、音程など様々ですね。
このようにことばの教室といっても場所によって実施している内容は違うので「ことばの教室は◯である」のように断定することは難しそうですね。
ことばの先生は?
私が言語聴覚士の知識を活かして情報発信をしています。関わっている人は子どもだけでなく、成人以降の人とも関わりを持っています。
私の記事を見てくださる方は子育てをしている方が多いため、子どもに関することばの教室として小学校に設置してある「ことばの教室」に焦点を当てます。
小学校の「ことばの教室」の実態
小学校に設置してある「ことばの教室」は通級指導教室や特別支援教室として設置していることが大半かと思います。
通級指導教室は特別支援教室についてはこちら参照ください。
小学校教諭の人たちがこれらの教室を担当しています。
ここまでの話で言語聴覚士のほかに小学校教諭もことばの教室を担当するとお話ししましたが、ことばについての知識は必ずしもあるという訳ではないそうです。
私がお話したことのある「ことばの教室」を担当している小学校教諭は博識が高い人でした。ことばの知識+特別支援教育の知識もお持ちの方で憧れのような人でもありました。
しかし、必ずしも全員の教諭がこのような知識をお持ちの訳ではないみたいです。こちらも何回も話題となって問題視されていることですが、
必ずしもことばや特別支援教育の知識を持っている人がことばの教室(通級・特別支援教育)を担当する訳ではないということ。
どのような判断で配置決めされるか私にはわかりませんが、このような事実があるようです。
私としては「ことばの教室」という専門性のある場所で働いている限り、ある程度の専門性は確保してほしいと思っています。そのために教育界でも法整備や新たな免許整備を早く進めてほしいと感じています。
ことばの練習が言語聴覚士の特権なのか?
その答えはNO (私個人の意見です)
「必ずしも言語聴覚士がことばの練習しなくてもいいのでは?」と感じる率直な意見。
ただ、ことばの練習と言っても専門性は求められます。そのためこの分野に関連する知識・技術の習得は必須かと思います。
資格の有無を問わず、そのように専門性の高い人たちにことばの悩みを抱えている人たちを助けてあげてほしいですね。
学校でできる 言語・コミュニケーション発達支援入門: 事例から学ぶ ことばを引き出すコツ