こんにちはコトノハ教室です。
発達支援の仕事をしていると「どのよう支援をしたら良いか」「どうやってプログラムを立案したらよいか」などの悩みを抱えている人がいます。
発達支援におけるプログラムは所属機関によって異なります。所属機関全体で統一させていたり、一職員の裁量によってプログラムを立案していたり方法は様々です。
医療機関においては診療報酬の点数が取れるアセスメントツールを用いていますが。
所属機関でプログラム立案方法やアプローチ法が定まっているのであればよいかもしれませんが、そうでない機関もたくさんあるのでないでしょうか。
今回は発達支援において明確にしなければならないプログラム立案についてとくにアプローチの選定を中心にお話します。
何を信じてプログラムを考える?!
私も最初に発達支援の仕事に就いたとき、どのようにプログラムを立案したら良いか困惑していた時期があります。
ひたすら本や文献を読み漁ったり「~アプローチがあります」のような手法や手技を学ぶ研修会に通っていました。
もちろんたくさんの研修会に参加したからといって、全てが身に付くわけではありませんが…
数多くの本を読んだり研修会に参加すると「似たことを言っている」と感じることもあるし「真逆のことを言っている」と感じることも経験しました。
もちろんエビデンスレベル(たくさんの研究が繰り重ねていたり臨床上において十分な結果を示す)の高いものを中心的に私は知識として入れていきました。
そのような中で「では何を信じたらいい?」と疑問に思うこともしばしば…
その結論として「いまの子どもに出来ること(必要なこと)」を真っ先に考えて勉強に励みました。
本や研修会を探すときも「いまの子どもにできることはなにか」を探りながら見つけていました。
引き出しが多いに越したことはありませんが、一番大切なこととして「目の前の子どものことを考える」
このことを念頭に置いて本や研修会から吸収していけばよいのではないでししょうか。
各アプローチの良いどころ取り?
「一つのアプローチに拘らずに各アプローチの良いところを集めて支援をしたら?」という声も挙がったりします。
私もこのように考えた時期がありましたが今は大きな声でこのような声で勧めることはしていません。
なぜかというと一つ一つのアプローチを事細かく学習した場合を除いて、このような表現は「各アプローチを表面的にしか捉えていないのでは?」と自分自身感じてしまったからです。
最初は広く浅くでも良いのかもしれません。しかし、浅い面しか見れていないため、深く勉強していくと「実はそうだったの?」「あの時こうしておけば良かった」など感じることがありました。おそらくこのような経験をしたことある人が大半なのではないでしょうか。
全体的なアプローチを表面的に捉えるにはそれで良いのかもしれませんが、本来の個々のアプローチを知るためには知識をより深いものにしなくてはなりません。
より深く学ぶことでその分野での専門性を獲得することもできます。
TEACCHプログラム、応用行動分析(学問)、認知行動療法…など多くのものが提唱されていますが、自分が調べてみて実践しやすそうなもの。しっくりと来るものを選択すると良いかもしれませんね。
まとめ
今記事では立案方法というよりアプローチの選定部分に焦点を当ててお話しました。
実際にプログラム立案する際は目標設定などが必要不可欠ですが、目標設定した後に「目標に向けてどうしたらいいのか」という壁に当たる可能性があります。その時に頼りになることがアプローチ方法です。
そのためにまずはこれらのお話から始めていきました。
次回からは実際に立案する方法について述べていきます。