私たちが当たり前の様に用いている言葉は話し言葉だけでなく文通やメールなどの文字も言葉に含まれます。
これらを使用してコミュニケーションをしますが、何を目的としてコミュニケーションするのでしょうか。
コミュニケーションの目的ってなんだろう?
仕事でもコミュニケーションしながら進めていきますが、仕事の目的は経済的報酬を得るためが大半の理由として占めると思います。
では仕事以外のプライベート場面ではどの様な時にコミュニケーションするでしょうか。
LINEやメールを使って食事の約束をしたり、直接会って他愛ない話をしたり。これらは「話したい」という気持ちを満たす目的で行われるかと思います。
このように私たちは「~したい」という気持ちが芽生えるからこそコミュニケーションが生まれていきます。
これは大人だけでなく子どもも同じです。今回は子どものコミュニケーション意欲を高めるために必要な関わりについてのお話します。
話したい気持ちを引き出すために大切な3つ
話したい気持ちを引き出す3つのポイントを下記の通りに挙げました。
1.先回りして話をしない
2.わかる言葉で会話する
3.たくさん挑戦する機会を作る
本来はこれら以外にもありますが、今回はこの3つについて述べます。
先回りして話をしない
言葉を獲得する前の子どもは目線を合わせたりや指さしなどを使って相手に気持ちを伝えることが多いです。
目線を合わせたり指さしは赤ちゃんの頃に多いですね
言語獲得前と言うと赤ちゃんをイメージするかと思います。
赤ちゃんがおもちゃを欲しがっているような素振りを目撃したら思わず取ってあげたくなりますよね。
しかし、その思いをこらえて「どのような反応があるか」「赤ちゃんから大人への働きかけがあるか」を見守ることも大切なことです。
会話でのコミュニケーションに焦点を充てる場合は子どもの話を遮らないことや「〜こういうことでしょ?」と子どもの意を汲み取りすぎて先回りしすぎないことが大切です。
※子どもの意を汲み取ることは非常に大切です。しかし大人先回りすることは子どもからの発信を奪ってしまうことに繋がりかねないため注意が必要です。
わかる言葉で会話する
私たちが人と楽しく会話が出来るのは話している内容を理解できるから。
知らない言語で話しを繰り返されたら聞くことを削いでしまうのではないでしょうか。
言葉の獲得において理解力は欠かせないことは他の記事で述べていますが、理解できない言語や関わりをされることはコミュニケーション意欲低下に繋がります。
そのためまずは子どもの理解力に合わせた関わり方をしましょう。言葉をまだ話せなくても実際に物を見せたり身振りなどを用いることによって子どもにも伝わります。
たくさん挑戦する機会を作る
たくさんのおもちゃで遊ぶ。公園へ行く。なんでも構いません。たくさん経験することで子どもの「楽しい」という気持ちを学びます。
「楽しいからまたやりたい/行きたい」という気持ちが生まれることで人に伝えたい気持ちが湧き出てきます。
時には決まった遊びしかしない時もあるかもしれません。そのような時は好きな遊びを取り入れつつ、他の遊びを見せたり新たな使い方を見せたり新たな視野を広げるという意味でもこれは大切なことではないでしょうか。
会話が出来る子どものコミュニケーション意欲を引き出す
言葉でのキャッチボールが成立出来る子どもも上記の3つも大切です。
会話したくないと思う理由は「相手にされない」「嫌なことを言われる」と言った内容が多いです。逆に考えるとこれらをしないこと。
つまりしっかりと話しを聞くということ。
簡単そうに思いますが、時間のある内に家事などをこなす必要があるため、常にこれをやることは至難の業です。
そのため1日に10分子どもとじっくりはお話をする時間などを設けると良いかと思います。
時間に関しては子どもと大人が無理のない時間で取り組んでいきましょう。
これを習慣付けることで子ども側は「あの時間に~の話をしよう」と意欲を高められることや計画性も身に付けることも可能です。
勿論このような時間を設けなくても会話出来てる人は流してもらって構いませんが意外とじっくりと話しを聞くというのは難しいこと。
「最近ゆっくり話が出来ていない」と感じる人はこのような工夫をすることも1つではないでしょうか。
まとめ
子どもの話したい気持ちを引き出すための3つをお話しましたが、3つ以外にも無数にあります。
「どうしたらお話楽しめるかな?」をそれぞれが考えてることが一番の話したい気持ちを引き出す方法ではないでしょうか。