こんにちはコトノハです。今記事の【ことばの先生】は言語聴覚士として話を進めていきます。
言語聴覚士は個人で働いている人よりも病院や療育センターなどの医療や福祉で働いているイメージが強いかもしれません。
そんなことばの先生である言語聴覚士は病院と個人での働きとしてどのような違いがあるのでしょうか。
医療と福祉で働くことばの先生
〜医療機関で勤務している言語聴覚士〜
医師からの指示があってこそ始められることばの練習。(言語聴覚療法と呼ばれることがあります)
指示とありますが「〜の練習を◯回やって〜」などの指示は少ないかもしれません。
言語訓練や言語聴覚療法の実施等のように言われることが多いです。
そのためことばの先生が言語の練習の内容を決めたりします。
実際には病院内で「このアプローチをしましょう」と統一されている場合もあります。
しかし、現状としては飽和状態で言語検査または心理検査をするだけ。
言語の練習をしても1回/半年の頻度になる状況が増えてきている様です。
〜福祉施設で勤務している言語聴覚士〜
施設の運営に基づいてことばの先生がいたり、いなかったり。
さらに言うとそのような事業所でも「ことばの先生って何」と疑問に思う人がまだまだいます。
運営方針によって異なりますが「必ずしも個別でことばの練習をする」という訳ではありません。
利用計画書にことばやコミュニケーションに関する支援内容が明記されていると個別や集団でのことばの練習をすることもあります。
しかし、ことばの練習をする際は必ずしもことばの先生が実施する訳でもありません。(ここが病院との違いかと思います。)
病院では言語聴覚士は言語聴覚療法の実施と決まっていますが、福祉業界ではそれがないかと思います。
現在の福祉業界では理学療法士・作業療法士・ことばの先生(言語聴覚士)は専門職という枠組み
今後はその枠組みからもう一歩踏み込んで『言語聴覚士による言語聴覚療法の実施が必要(または実施により加算算定可能)』と明文化することによって必要性が増すかと思います。(←願望)
ただ個人的にですが、「ことばの練習は必ずしも言語聴覚士が行わなくてもいいのかな~」なんて思っています。
資格の有無に限らず言語について十分な知識を習得している先生もいます。知識はそこそこでも子どもたちとの関わりがとても上手な先生もたくさんいます。
そのような先生たちでも「ことばの先生」として活躍をしていますし、今後もそのような先生たちが増えてほしいですね。

個人で働くことばの先生
言語聴覚士という資格は問わずことばの悩みを対象とした場所が増えてきました。
ことばの悩みは子どもだけでなく大人の方でもあります。
子どもだけでなく大人までの方を対象としてことばの練習をしている先生もいます。(←私にとって憧れのような先生もたくさんいます。)
対面で直接的に関わるだけでなく、お子さんを預かる会社そのものに対して指導することや他職種の先生に知識技術を提供していくことも可能です。
まだまだ私の知らない働きをしていることばの先生がいるのかもしれません。
言語聴覚士の詳細は言語聴覚士協会HPや
【現役が伝える言語聴覚士がいる場所や仕事内容】を参照ください。
まとめ
医療福祉や個人でのことばの先生はそれぞれ働き方が異なってきます。
それぞれに良さや苦悩もあると思います。
全ての業界で勤務していた訳でないため、正しいことではないかもしれません。
病院や施設、事業所によっても形態は異なるため全てが当てはまる訳ではありません。
ことばの先生自体の知名度はまだ低いです。しかし今記事で紹介した場所にことばの先生がいます。
【ことばの悩み】がある方は自治体で案内があるかもしれません。
教育機関などの学校でもことばの教室としてことばの練習が行われていることがあります。